イントロダクション

Introduction

人生は、突然、想定外に変わってしまうことがある。落ち込んで抜け出せない時もある。
そんな時、どうすれば前を向いて新たな一歩を踏み出せるのだろう?

これは、自身のありのままを受け入れる強さと勇気を描き、「生きる」とは何かを投げかける、ひとりの女性の奮闘と再生の物語。
下を向きそうになった時に、背中をポンと押して元気にしてくれる、愛に満ちた映画の誕生である。

事故による脊髄損傷で歩けなくなってしまった彩夏。絶望と葛藤の嵐から彼女を救ってくれたのは、病院の仲間達や家族の愛、そして人を愛すること。
ありのままの自分を受け入れる勇気を見出そうとする彼女は、赤い車椅子を相棒に、未来へと進み出すことができるだろうか。

脊髄損傷で車椅子を余儀なくされた主人公・彩夏を演じるのは、バラエティ番組出演やモデル活動のみならず、三谷幸喜作・演出の舞台「国民の映画」に抜擢されて出演するなど女優としての活躍が目覚ましい秋元才加。撮影2か月前から車椅子の乗り方を練習し、人生が激変した彩夏の葛藤と悲しみ、そして勇気を見出していく姿を強く美しく演じている。彩夏に身をもって “生きる意味”を教えてくれる車椅子の青年、バンドのボーカリスト・翔太を演じるのは、俳優、バラエティ番組出演など、活躍の場を広げるEXILEパフォーマーのNAOTO。全てを懸けたライブでの熱唱シーンは、観る者の心を強く揺さぶらずにはいられない。

彩夏を支える両親役には、この作品の舞台のひとつとなる鹿児島出身の榎木孝明と愛華みれ。そして認知症の症状が出始めているにも関わらず、彩夏に元気を取り戻してほしい一心で行動する愛に満ちた祖母には三田佳子。その他、病院の仲間達に杉田かおる、松金よね子、ベンガル、仁科貴などの演技陣を配し、彩夏の成長を見守る人々の姿が、個性豊かに描かれる。

監督は、映画「きつね」(83)を手掛け、脚本家としても多くの映画、テレビドラマに携わる仲倉重郎。自身も突然の車椅子生活となり、現在に至る経験を持つ。その体験や思い、国立障害者リハビリテーションセンターの看護師や理学療法士、脊髄損傷で入院中の若者たちへの取材などによって本作を構成。“車椅子だからこそ生きていける”まっすぐな姿を、リアリティに基づいたディテールを重ねて描き、主人公・彩夏への共感とドラマの感動を生み出した。

さらに、彩夏の故郷という設定の鹿児島県大隅半島、大崎町で町の方々の協力のもと、撮影を敢行。鹿児島の海、山、田園の美しい自然の風景が、彩夏を優しく懐に抱くかのように描かれる。

笑顔と涙、そして愛に満ちた感動のヒューマンドラマ「マンゴーと赤い車椅子」。
生きるための相棒“赤い戦車”を駆って進み出そうとする彩夏の笑顔に喝采だ!
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